今日読んだ本8 『失職女子』
貧困に陥った女性が生活保護を獲得するまでの奮闘記。
失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで
- 作者: 大和彩,小山健
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
文章そのものは明るいタッチで書かれているが、実際はかなりシリアスな内容だった。
幼少より家族から虐待を受け、会社も次々にリストラ&契約終了、日々の食い扶持や家賃の支払いにも困り、生活費捻出のために借金までこさえる女性が、それでも力を振り絞って生活を立て直そうとなんとか生活保護申請&受給まで漕ぎつくまでの記録。
もし似たような立場にある人が読んだらきっと勇気づけられる一冊だと思う。
生活保護について世の中では賛否両論あるが、やはり文化的で最低限度の生活を送れない状態になる可能性のある人には最後の頼みの綱であり、必要な制度だと思う。その制度が存在するだけでも救われる。不正受給は論外だが、彼女のような深刻な立場にある人はむしろ積極的に活用してもいいのではないか。そのための税金なのだから。