まあなんていうか、旅好きヘタレの単なる日常記録。

アラサー男子による日記。備忘録。自己満。的な何か。たまに旅メモ。

今日読んだ本11 『無責任のすすめ』

少し古い本だが、時代を問わず自由になるためのヒントが書かれている。

無責任のすすめ (ソフトバンク新書)

無責任のすすめ (ソフトバンク新書)

 

「無責任」と聞いて、初めは少なからず罪悪感を感じてしまったが、この本によるとむしろ国民(企業でいえば雇用される立場にある者)は無責任でいることがデフォルトであり、政治家や雇用者こそ本来は真っ先に責任を取る立場にあらねばならない。

しかし、現在はまさにその逆のことが世の中ではまかり通っており、すなわち何か事が起きれば立場の弱い者が責任を取らされ、糾弾されるべき者たちが責任を逃れている。

それはおかしいと筆者は言う。

それをおかしいと思わないようであれば、すっかりと奴隷根性が染みついてしまっているということらしい。

なるほど。まあ確かに会社での不遇に物言わぬサラリーマンなどを見ていると、それを否定することはできないと思う。

 

その他にも、

この世の中は競争原理がはびこる「うんこ地獄」みたいなものなんだから、その中で勝ち組になんかなるな

とか、

自分で選択するには難しい状況になった時にはサイコロを振って決めて、責任は仏様に取ってもらう

など、なかなか世を賢く生き抜くための示唆に富んだ文言が多かった。

見る人によっては救わるだろう。

 

個人的には、無責任を推奨するなんてとんでもない!というマジメ系の人にこそ一読をお勧めしたい。

自分よりもむしろ社会全体のためを考えたら、我々はもっと無責任になったほうがいいのかもね、と思わせてくれる一冊だった。